NCDA コーチデベロッパーのためのウェビナー
シリーズナビゲーター
伊藤雅充(NCDA副ディレクター、本学コーチングエクセレンスセンター長)
ジョン・ベールズ(国際コーチングエクセレンス評議会会長、NCDA副ディレクター)
アンディ・ロジャーズ(スポーツニュージーランド スポーツコンサルタント)
第7回NCDAコーチデベロッパーのためのウェビナー
コーチングにおける女性の活躍 -支援的な環境を創る
日時:2020年12月18日(金)6:00(日本時間)
使用言語:英語
これまでのウェビナー記録
第7回NCDAウェビナー (映像:1時間11分 )
日常生活における他の分野と同様に、コーチング分野での女性の機会は著しく少なく、過小評価されています。さらにこのような状況を改善するための素晴らしいプログラムや取り組みは、文化的な問題によって妨げられてしまうことが多くあります。
このウェビナーでは、コーチング分野への女性の参加を促進することを目的とした、オーストラリアおよび日本における取り組み例を紹介します。どちらのプログラムでも、参加したコーチがより大きな発言力を持ち、より多くの選択をし、日々の仕事における当事者意識を感じることの重要性が強調されています。また、女性コーチが必要とされ、サポートされていると感じることができる環境、つまり女性コーチがアスリートに積極的に貢献できる場を提供することを目指して、文化的な変化をもたらすためのアイデアを探ります。
オーストラリアおよび日本のプログラムに参加している2人のコーチが、女性コーチによってより友好的で支援的な環境を作るためには何が必要なのか、そしてそれによって構築された職場とはどのようなものなのかについて、それぞれの考えを共有します。
スピーカーのご紹介
ミシェル・デ・ハイデン氏は、オーストラリア体操競技連盟にてナショナルエリートコーチのマネージャーを務めると同時に、経験豊富なハイパフォーマンスコーチおよびコーチデベロッパーでもあり、ハイパフォーマンスレベルでのコーチ育成に情熱を注いでいます。35年以上のコーチング活動経験を有するハイデン氏は、資格を有した教員および国際コーチデベロッパーでもあり、ICCE-NCDAコーチデベロッパーにも認定されています。また、クイーンズランド大学にてスポーツコーチングの修士号を取得しています。
ハイデン氏は、クラブ、州、全国レベルにおけるグラスルーツからハイパフォーマンスレベルまでのコーチ認定の枠組みについて、ブレンド型学習を計画し、実装を導きました。また、学習戦略を用いた4段階のアプローチを含む全国的なハイパフォーマンスコーチ育成の枠組みを設計しました。ハイデン氏が設計および実施を導いた主要なことは、国際および国内のイマージョン・プログラム(没入法)、次世代の女性リーダーシッププログラム、ヴァーチャルコーチプログラム、パフォーマンスコーチのための毎週のウェビナーやニュースレターなどがあります。
ポーリーン・ハリソン氏は、エグゼクティブコーチング、戦略、リーダーシップ開発を専門とするコーチ兼コンサルタントです。ハリソン氏は、世界各国で女性がリーダーシップを発揮する機会を創出するプログラムを展開してきました。スポーツ界における明日のリーダーを育成するためのプログラム「Women's Sport Leadership Academy」では、プログラムリーダーを務めています。
また、国際コーチングエクセレンス評議会の「コーチングに関わる女性プロジェクト(Women in Coaching)」を牽引し、IWG(国際スポーツ科学・体育競技会)第8回では「女性とスポーツに関する世界会議」の議長を務めます(2022年5月5-8日開催予定)。現在はニュージーランド在住で、Women in Sport Aotearoa (WISPA)の理事を務めています。WISPAは、ニュージーランドのスポーツにおけるジェンダー平等をリードする団体です。
ジーン・シェンブリ氏は、オーストラリア体操競技連盟においてコーチ教育に携わってきました。オーストラリア・コーチング評議会がオーストラリア・スポーツ委員会に吸収されるまでは、オーストラリア・コーチング評議会のディレクターを務め、スポーツ教育の仕事を続けてきました。
NCDA第1期修了生であり、国際コーチングエクセレンス評議会(ICCE:International Council for Coaching Excellence)の創設メンバーでもあります。 現在は、国内外の様々な組織でコーチ育成のコンサルティングを行っています。
第6回NCDAコーチデベロッパーのためのウェビナー
- SFT三大学国際スポーツアカデミーのその先に
日時:2020年10月9日(金)22:00(日本時間)
使用言語:英語
第6回NCDAウェビナー (オープニング→各チームのプレゼン: 34m)
ブレークアウトルーム (各20m)
まとめ (5m)
プレゼンテーション: アフリカ南部におけるコーチ育成
by ペレ・クヴァルスンド氏 (3m 45s)
本学コーチデベロッパーアカデミー(NCDA)は、これまで6年半に渡りスポーツ庁委託事業として、スポーツ・フォー・トゥモロー事業の一環で「国際スポーツアカデミー」事業を行ってきました。「国際スポーツアカデミー」事業としては、本学アカデミーの他にも、つくば国際スポーツアカデミー(TIAS)と鹿屋体育大学国際スポーツアカデミー(NIFISA)がそれぞれ「国際スポーツ人材育成拠点の構築」を目的として活動を行ってきました。各アカデミーごとにそれぞれ専門とする分野がありますが、各アカデミーは人材育成の点でお互いに連携して、これまでカンファレンスやワークショップやプログラムを共同で開催してきました。そうした連携によって各アカデミーの受講生たちの結びつきが強まった結果、自国に帰った後に協力して事業を展開した例も見られます。そこで今回のウェビナーでは、三大学国際スポーツアカデミーの修了生たちが、自国に戻った後に協力して開催したワークショップや現在展開している事業について、それぞれ事例を紹介してもらいます。ウェビナーに参加する皆様にもそうした事例を観ることで新たな視点や考え方を提供することができればと考えています。
登録前に、各国からのメッセージ動画をご覧ください。
当日のブレークアウトルームでは、このビデオを基に議論が行われます。
グアテマラの事前プレゼンテーション (6分40秒)
ブラジルの事前プレゼンテーション (6分16秒)
ルワンダの事前プレゼンテーション (3分51秒)
スピーカーのご紹介
グアテマラ
フアン・ディエゴ氏はNCDA第7期生であり、2020年度のNIFISAにも受け入れが決定していた(コロナウィルス感染拡大防止のため延期)。また、スポーツの発展のために情熱を持っているアクティブなアスリートです。ディエゴ氏は、選手や指導者へスポーツの価値を伝えたり、スポーツを通して学んだライフスキルを促進したりしてきました。また、ディエゴ氏はグアテマラオリンピック委員会にて社会開発スポーツの責任者をしています。
ペドロ・ダニーロ氏は、つくば国際スポーツアカデミー(TIAS)の修了生であり、在学中は研究において銀賞を獲得しました。グラスルーツでの指導およびラテンアメリカにおけるスポーツ開発とオリンピズムの応用に焦点を当てた研究の実施に携わっており、最近はアメリカ合衆国・イリノイ大学のコモングラウンドリサーチネットワーク(Common Ground Research Networks)の一部であるスポーツおよび社会研究ネットワークにおいて、「新興学者賞Emerging Scholar Award」を受賞しました。現在、ペドロ氏はグアテマラ自治スポーツ連盟のスポーツアカデミックトレーニング局の研究部門を率いています。また、スペイン・ビーゴ大学にて教育・スポーツ・健康に関する博士過程に所属している。
ラリサ・ギャラッティー氏は、カンピーナス州立大学/ブラジル校の教授です。ギャラッティー氏は、NCDA第3期育成プログラム修了生、第6期発展プログラム修了生、第7期メンターであり、国際コーチングエクセレンス研究委員会のメンバーです。
ブラジル
パウラ・コルサカス氏は、NCDA第4期育成プログラム修了生、第5期発展プログラム修了生であり、ブラジルおよびラテンアメリカにおいて長期的な選手育成プログラムの設計やコーチ育成の経験を持ち、20年間スポーツコンサルタントとして働いています。コルサカス氏は、スポーツ心理学とスポーツ教育学に関する講義を担当し、カンピーナス州立大学/ブラジル校において博士号を取得しています。
タシアナ・ピント氏は、TIASおよびNCDAの修了生であり、コーチ育成を最も重要な柱の1つとして、若いアスリートの育成に関して各国の連盟を支援するブラジルオリンピック委員会において活動しています。
タチアナ・フレイレ氏は、NCDA第6期育成プログラムの修了生であり、スポーツプログラムの管理に関して15年以上の経験を有しています。 現在、フレイレ氏はコーチ育成を促進するために、ブラジルハンドボール開発センターの構築に貢献しています。
マリアナ・ツカモト氏は、2018年9月に開催されたNCDAプログラムの修了生である。体育および健康コースにおける助教として、チームスポーツ、体操、武道に関わる教師とコーチのトレーニングを目的とした分野で働いています。また、大学院の修士課程の学生に対して日本語、文学、文化に関する学部におけるアドバイザーの立場にある。
ルワンダ
シーマ・マブク・ディディエ氏は、TIAS(2017-2019)およびNCDA(2018)の修了生です。
セレスティン・ヌジーマナ氏は、TIAS(2017-2019)およびNCDA(2018)の修了生です。
第5回NCDAコーチデベロッパーのためのウェビナー
- コーチ教育における評価について
日時:2020年9月2日(水)21:00(日本時間)
使用言語:英語
第5回NCDAウェビナー (映像:1時間03分 )
コーチのアセスメント(評価)は、多くのコーチ教育プログラムのなかで極めて重要な要素ですが、学術的な研究文献のなかでは大部分であまり顧みられていません。それゆえ、コーチの学びに対してアセスメントが寄与する可能性は一般的に認識されてきませんでした。コーチの学びについて私たちが論じることは、重要な見過ごしがあります。
そこで、第5回NCDAウェビナーでは日頃からコーチ教育に取り組んでいるリアム・マッカーシー氏(セントラルランカシャー大学)、クレア・マリー・ロバーツ氏(プレミアリーグ)をお招きし、コーチ教育におけるアセスメントの注目度を高めること、世界中で行われているアセスメントの具体例を共有すること、コーチ教育におけるアセスメントに関するICCE(International Council for Coaching Excellence:国際コーチングエクセレンス評議会)のワーキンググループを紹介すること、を目的として開催いたします。
スピーカーのご紹介
リアム・マッカーシー氏は現在、セントラルランカシャー大学(英国)でスポーツコーチングおよび開発の講師を務めている。マッカーシー氏は、スポーツコーチングの研究者およびコーチデベロッパーであり、質の高い教育や研究や応用事業に関する実績を持つ。10年以上にわたって国内統括団体 (NGB) および高等教育機関 (HEI) で活動し、2万人以上のコーチおよびコーチデベロッパーの専門的な育成に携わってきた。近年は徐々に国際的な活動が増え、日本(NCDA、日本体育大学コーチデベロッパーアカデミー)やアメリカ合衆国(USCCE、合衆国コーチングエクセレンスセンター)において多大な貢献を果たしてきた。現在は、コーチ教育における国際コーチングエクセレンス評議会(ICCE)のアセスメントに関するワーキンググループを率いている。より詳しいプロフィールは下記URLをご参照ください。
https://www.uclan.ac.uk/staff_profiles/liam-mccarthy.php
Or contact Liam here: lmccarthy4@uclan.ac.uk.
クレア・マリー・ロバーツ博士は、公認スポーツ心理士および研究者であり、またプレミア・リーグに勤務するBASESS認定スポーツ&エクササイズサイエンティストでもある。ロバーツ氏は、イングランドプロフットボール育成ワークフォースを担当しており、サッカーのコーチデベロッパーやエリートコーチを対象に事業を行っている。その役割において、ICCEおよびCIMSPAと連携して、サッカーのコーチデベロッパー向けの学術的および専門的な認定標準を開発した。また、プレミア・リーグでの活動に加えて、西イングランド大学(英国・ブリストル)においてスポーツ心理学の客員研究員を務めており、30を超える科学論文を執筆している。
さらに、ロバーツ氏は、オリンピックやパラリンピック、コモンウェルスゲームズを含めた国際大会へ向けて、様々なスポーツのトップアスリートやコーチをサポートする幅広い経験を有している。英国アンチドーピングの社外取締役および国際コーチングエクセレンス評議会(ICCE)のコーチ教育におけるアセスメントに関するワーキンググループのメンバーとしても活動している。
第4回NCDAコーチデベロッパーのためのウェビナー
- コーチの実践をサポートするためのイノベイティブな方法
日時:2020年6月23日(火)21:00(日本時間)
使用言語:英語
第4回NCDAウェビナー (メインルーム映像:59分 )
第4回NCDAウェビナー レポート
第4回NCDAウェビナー (ブレイクアウトルーム映像:各10分 )
第4回NCDAウェビナーでは、コーチたちの実践をサポートするさまざまな方法を探索しますが、そのなかでは、それぞれのコーチにとって適切な支援方法を、実用的かつ効率的な仕方で、特定する必要性を強調します。このウェビナーでは、まず4つの異なる事例を紹介した後で、ブレイクアウトルーム機能を使用することで、参加したコーチデベロッパーの方々がより深いレベルで一つの領域を掘り下げることができるようにいたします。
スピーカーのご紹介
スティーブン・ディロン(Steven Dillon)は現在、メルボルン・ヴィクトリーFCでプレアカデミー・コーディネーターを務めている。NSSU-ICCE (NCDA)Coach Developer Programの修了生であり、ニュージーランドフットボール協会の全国コーチデベロップメントマネージャーを務めていた。現在では、プレーヤー、コーチ、クラブ、両親などを含めたジュニアのフットボール育成プログラムのリーダーシップを監督しており、関わっている全ての人に対してポジティブで向上心を刺激する経験を伝えることを目指している。
ヘイリー・ハリソン(Hayley Harrison)は、スポーツ・アイルランド・コーチングのトレーナー長を務めており、ICCEのマスター・トレーナーでもある。そして、50以上のスポーツに渡り、国内および国際的にコーチデベロッパーのためのプログラムを担当している。コーチデベロッパーおよびコーチデベロッパーのトレーナーを育成しており、サポートプログラムを計画して、開催するのに必要とされるスキルにとりわけ興味を抱いている。また、アイルランドにおけるハイパフォーマンスコーチのサポートプログラムを率いており、自分自身もハイパフォーマンスのコーチを務めており、30年に渡り、世界選手権やオリンピックレベルでアスリートを指導した経験を持つ。
コンドリー・リュウ(Condrey Liu)は、現在シンガポール水泳協会でコーチおよびクラブ・デベロップメント・オフィサーを務めている。NCDAコーチデベロッパープログラムの修了生であり、シンガポールの水泳におけるコーチ育成プログラムの作成をリードしてきた。以前に行われた新しいコーチのためのコーチ教育の改定に携わっており、現在は継続的なコーチ教育や現在のコーチたちに対するライセンス更新プログラムを作成している。
リンダ・ロー(Linda Low)は、スコットランドスポーツ協会、英国アスレティックス、ラグビーフットボールリーグなどで仕事をしてきて、長年に渡り英国においてコーチ教育の最前線を担ってきた。英国においてコーチ教育システムを計画し、開発し、実施した経験を持ち、その結果として、2014年に英国コーチデベロッパー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。女性スポーツリーダーシップハイパフォーマンスコーチングプログラムにおいてリードファシリテーターを務めており、リーダーシップメンタリングのトレーニングとサポートを行っている。リーダーシップやスポーツに特化したメンタリングにとりわけ興味を持っており、さらに、そうしたリーダーシップやメンタリングがどのようにしてハイパフォーマンスのコーチの育成につながるかに強い興味をいだいている。現在は、国際的に活動するコンサルタントを務めている。米国のオハイオ州を拠点にしており、e.t.cコーチングコンサルタントと共に活動をしており、質の高いコーチ教育およびコーチ育成を届けるのをサポートしている。
ペニー・クリスフィールド(Penny Crisfield)は、ICCEのマスタートレーナーであり、ジョン・ベールズとともに日本においてNCDAコーチデベロッパープログラムを開始して、ICCEのコーチデベロッパープログラムを開拓した。『ICCE国際コーチデベロッパーフレームワーク』を執筆して、自身のトレーニング会社であるアポリネール(Apollinaire)のデレクターを務めている。現在は、ノーマン・ブルックとともに、世界トライアスロンメンタリングプログラムを展開している。そのプログラムでは、トライアスロンというスポーツに対して大きな影響を与えるであろう持続可能なメンタリングプログラムを通じて、女性や障がいを持つ人々のリーダーシップの役割を向上させ、男性コーチ、女性コーチ、専門官、管理者/指導者のスキルを向上させることを目指している。
第3回NCDAコーチデベロッパーのためのウェビナー:
ITリソースが限られた地域でのコーチ支援
日時:2020年5月21日(木)21:00(日本時間)
第3回NCDAウェビナー (映像:1時間03分 )
第3回NCDAウェビナー レポート
第3回NCDAウェビナーは「ITリソースが限られた地域でのコーチ支援」と題して行います。
我々のコーチ育成に関する議論は、先進国が中心になって展開されています。コーチ育成に関する学術的研究もほとんどが北米、ヨーロッパ、アジア・オセアニアや南米の一部を中心に展開されており、発展した国のモデルと言えなくもありません。
しかし、質の高いコーチングを欲しているのはそのような国だけではありません。世界中の人達が質の高いコーチングを受けられ、スポーツを通して豊かな人生を歩んでいく礎を築いていけるようにお互いに力を合わせていくことが必要です。新型コロナウィルス感染拡大が世界中で問題となっている今、ITの発達していないところでは、他者とのコミュニケーションが特にとりにくい状況になっていると考えられます。
今回のウェビナーでは日頃から開発途上国でコーチ育成やアスリート育成に取り組んでいるペレ・クヴァルスンド氏(主にザンビアを中心とするアフリカ南部で活動)とクリス・ナン氏(主にオセアニア島しょ地域で活動)をお招きし、国際的にコーチデベロッパーとして活躍するグレン・クンダリ氏(カナダプロゴルフ協会テクニカルディレクター)とともに、ITの壁の向こう側の風景に思いを馳せてみたいと思います。
スピーカーの紹介
グレン・クンダリは、COACH+(コーチプラス)の創始者であり、リードコーチデベロッパーである。COACH+は、コーチングの有効性を高めるためにスポーツ団体を支援することを主として目指す企業である。現在は9つの異なるスポーツ競技に関わっており、カナダプロゴルフ協会のテクニカル・ディレクターとしてコンサルタントを行っている。そのなかではカナダのゴルフ競技におけるコーチ資格プログラム実施に携わっている。また、カナダのゴルフ競技でマスター・コーチ・デベロッパーであり、カナダのコーチべロッパー・オブ・ザ・イヤーを受賞した経験も持つ。カナダのゴルフ競技の「長期的プレーヤー育成ガイド」を作成したチームの一員であった。アスリート育成やコーチ育成に関わるなかで、20を超える国々においてインストラクターやコーチ育成について講演等を行ってきた。国際ゴルフ連盟と国際オリンピック委員会を代表して「国際ゴルフコーチングフレームワーク」を近年作成したグループの一員であった。またグレンは、NCDAの第3期修了生(2016-17年)であり、2017-18年にはシニアコーチデベロッパーとしてコーチデベロッパー発展プログラムに参加した。さらに、2018年にはNCDAコーチデベロッパー入門プログラムでファシリテーターを務めた。近年の顕著な活動としては、2019年にアラブ首長国連邦で開催されたスペシャル・オリンピックス・ワールドゲームズでカナダ代表のコーチを務めている。
https://improveyourcoaching.ca/
ペレ・クヴァルスンドは、国際スポーツ開発およびコーチ育成の専門家である。ノルウェー・オリンピック・パラリンピック委員会(NIF)およびその国際開発・協力ユニットと活動を共にしており、個人レベルとシステムレベルの両方において、NIFがパートナーとしているスポーツ団体やコーチたちを支援している。ペレが情熱を注ぎ、自らの職務としているのは、コーチとアスリートが自国において実践面でも環境面でも持続可能なコーチング実践を形成することを支援することである。ペレはNCDA第3期修了生(2016-17年)であり、2017-18年にはシニア・コーチデベロッパーとしてNCDAのコーチデベロッパー発展プログラムに参加している。
クリス・ナンは、人々が自分の潜在能力を最大限に発揮することを自らのモチベーションとしている。アスリートとしては、コモン・ウェルスゲームズにオーストラリア代表として参加した経験を持つ。その後、自分自身の知識と意欲を活かして、世界有数のパラリンピックコーチの一人となった。2000年シドニーパラリンピックではオーストラリア陸上チームを世界トップクラスの成績へと導いた。障がいを持つ人々に対して多大なる貢献をしたことで、オーストラリア勲章(Order of Australia Medal )を叙勲している。現在は、オリンピック・パラリンピック委員会で国際コンサルタントとして活動しており、特にコーチ育成、リーダーシップ、メンタリングを専門とする。リーダーシップにおいては、他者を導こうとする前にまず自分自身を理解することが極めて重要であると考えている。さらに、人々の成長に投資する組織こそが、より高いレベルのパフォーマンスを達成できると考えている。そして、「よき人間性を育み、よりよい結果を得る」を自らの信念としている。
第2回NCDAコーチデベロッパーのためのウェビナー
- アジア・オセアニアにおけるコーチデベロッパーシステムの構築に向けて
日時:2020年5月2日(土)15:00〜16:00(日本時間)
言語:英語
スピーカー:
アザール・ユゾフ(コーチSG)
アシュリー・ロス(南オーストラリア州スポーツ研究所)
ジャッキー・トラヴァーツ(ハイパフォーマンススポーツPNG)
伊藤雅充(本学コーチデベロッパーアカデミー副ディレクター)
第2回NCDAウェビナー (映像:1時間06分 )
第2回NCDAウェビナー レポート
ヨーロッパや北アメリカにくらべ、アジア・オセアニアの多くの国は、コーチングの質を高めていくためのシステムを有していません。コーチングシステムを発達させるために情報収集をしようとすると、ヨーロッパや北アメリカの議論の中に入っていかざるを得ませんでした。距離的に近い、アジア・オセアニアの国々が協力し合って、それぞれのコーチングシステムを発展させられるようになれば、この地域の国々のメリットになるだけでなく、世界のコーチングのレベルアップに大きな貢献ができると思います。
第2回NCDAウェビナーでは、「コーチデベロッパーシステム構築」をテーマに、オーストラリア、シンガポール、パプアニューギニア、日本から話題を出し合って、アジア・オセアニア地域での協力体制をどう築いていけるのか、意見交換をしたいと思います。
スピーカーの紹介
アザール・ユゾフは、シンガポール・スポーツ協会のコーチ・シンガポールでディレクターを務めている。そのコーチ・シンガポールのアカデミーは、シンガポール国内のコーチ教育と育成を統括している。それ以前には、南洋理工大学にある国立教育研究所で上級講師およびアシスタント長を務めていた。また、過去には国際大会でラグビーのシンガポール代表として活躍した。その後、コーチングと審判の道へと進み、長年に渡りアジア・ラグビー(Asia Rugby)のエリート委員会やパフォーマンスレビュー委員会にも属した。教職にも就いており、さまざまな学校で教えた後に、南洋理工大学に赴任して、カリキュラムや指導や学習を専門とする学術スタッフを務めた。また、複数の競技で公認コーチの資格を有しており、さまざまなスポーツ経験があることでシンガポールのあらゆるスポーツにおいてコーチ教育と育成を先導する役割を担っている。そのなかでは、スポーツコーチングの価値を高めることを目指し、「スポーツを通じてより善く生きる」という国の目標を実現するために尽力している。尚、NCDAでは第7回国際シンポジウム(2020年2月15日)にて、シンガポールのコーチ育成の取り組みを紹介するプレゼンテーションを行っている。
ジャッキー・トラヴァーツ はパプアニューギニアのハイパフォーマンス部門でアスレチックコーチおよびパラスポーツコーディネーターとして勤務しており、パプアニューギニアにおけるパラスポーツのプロモーションやアスリート/コーチ育成などに取り組んでいる。また、現役のアスリートとしても活躍しており、2019年のサモアで開催されたパシフィックゲームズに出場した。さらに、学ぼうとする意欲に溢れたよきコーチとして、自分自身のコーチングを向上させ、パプアニューギニアのコーチング環境をよくするために、さまざまな試みに全力を投じている。
アシュリー・ロスはNCDA第4期(2016-17年)修了生であり、2017年にNCDA第5回国際シンポジウムにてプレゼンテーションを行い、さらに2018年にはNCDAコーチデベロッパー発展プログラムを修了した。35年以上に渡り、世界のさまざまな場所で男女を問わずスポーツのグラスルーツレベルのチームから世界トップのチームまで、アスリートのコーチングやコーチの養成に関わってきた。現在は、南オーストラリア州スポーツ研究所でコーチ育成部門を主導している。
第1回NCDAウェビナー
ー新型コロナウィルス感染拡大のなかでコーチを支援すること
日時:2020年4月24日(金)21:00-22:00(日本時間)
言語:英語
スピーカー:
マイユ・コッコネン(フィンランド・ヴィエルマルキスポーツ機構)
ペッカ・クレヴァー(ハーガヘリア応用科学大学)
アンディ・ロジャース
ジョン・ベールズ
伊藤雅充
映像:1時間10分
第1回NCDAウェビナー レポート
新型コロナ感染症感染が広がる中、ソーシャルディスタンシング、外出自粛、トレーニング場の閉鎖、競技大会の中止等によりアスリートをサポートするコーチは大きな課題に直面しています。このような状況の中、コーチを支援するためにコーチデベロッパーは何ができるのか? NCDAの修了生で、コーチデベロッパーとしてコーチ養成にたずさわるマイユ・コッコネン氏(フィンランド・ヴェルマルキスポーツ機構)、ペッカ・クレヴァー氏(フィンランド・ハーガヘリア応用科学大学)、またNCDAの講師を務めたアンディ・ロジャーズ氏(スポーツニュージーランド)とアイデアや経験を共有しましょう。